吉備真備 産湯の井戸


矢掛と真備町の一帯は、かの有名な吉備真備が生まれた地としてつとに有名です。

下道氏と楊貴氏の間に生まれた吉備真備は、早くから神童として多くの伝説を残し、遣唐使として唐の進んだ文化を日本に紹介しました。右大臣にまで出世したことで日本の歴史でもいたるところで出てくる超有名人です。

ちなみに、右大臣とは、朝廷内における最高クラスの役職で、左大臣の補佐的な役割を担ったとされています。天皇を補佐する重要な職に、この地出身の吉備真備がはるか昔に就いていたというのは、同じ岡山を故郷とするものにとってはなんとも刺激的なお話です。

「この地は、昔天原といい、吉備公の御館があった所で、真備が生まれる前夜、この井戸へ星がおちたので、星の井と言われるようになった。・・・(以下省略)」

要するに、生まれる前から伝説的なエピソードがあったということですが、なんだかそれはちょっとありがちな作り話っぽいと思う人ももしかしたらいるかもしれません。ってみんな思うかもですが(汗)

天原という地名も、昔の高貴な人にまつわる土地っていうのは大体が天とか高とか大とかの字が使われるので、そういう意味でも後世の人がより吉備真備の神話性を高めようとこういった逸話を付け足していったのかもしれません。

この吉備真備の産湯の井戸は、矢掛町の隣、真備町にあるのですが、実は同じ吉備真備の産湯の井戸が矢掛町にあったりもします。

これは矢掛町にある吉備真備公園内にある産湯の井戸です。
あまりに質素で真備町のものと比べると雲泥の差がありますが、逆にこっちの方が信ぴょう性という点では優っているかもしれません。
「ほんとに!?」
な〜んて思ってしまいます。



ちなみに、この二つの産湯の井戸、案内板を読むと、云われまで一緒です。



このあたり一帯が吉備真備の館があったところ、、、という言い伝えなので、どこっていう特定がされてないということでしょう。

なので、矢掛町も、真備町も、「吉備真備はうちの町内で生まれたんじゃぁあ!」っていう主張をお互いしているのかなって思いました。
邪馬台国が日本各地にあるのと若干似ているかもしれませんね。

ふたたび真備町側の産湯の井戸です。きちんと整備されていますね。でも、産湯の井戸って井戸がどれなのか、整備し過ぎでちょっとわかりません。

これなのか、

これなのか。


・・・。

んなわけねぇえだろっ!
って突っ込まれそうですね(笑)。





これは、先ほどの産湯の井戸(真備町側)のすぐ近くに建てられていた碑です。

吉備公の館(ヤカタ)の跡ということで、やっぱり、先ほど(真備町側)のが正しい産湯の井戸であるとするならば、近くに館がなければおかしいわけで、こういう碑があるのは至極当然のことといえます。
何らかの根拠に基づいてこの場所を特定しているのか、なんとなくこの場所なのか、その辺は定かではありませんが・・・。




これは先ほどの吉備公舘址と書かれた碑の隣に立っていました。

ちょっと読みづらいので、、、

やっぱり読みづらいですね。こう書かれています。

不滅の遺徳を仰がん
この碑石は、この地に生をうけた文学者として、また政治家として、多くの功績をのこされた先賢吉備真備公をたたえるために建てられたものである。 願わくば、この異人のけ高い理想と貴徳が、祖国日本の青少年永遠の模範となり、不滅の指標とならんことを。
                        昭和三十八年十月二日
                                  愛宮真備
  
 
ちょっと調べた限りでは、愛宮真備というのは、エノミヤマキビと読むそうで、日本に帰化したドイツ人神父であるみたいです。
広島で被爆した経験の持ち主で、世界平和を希求する活動をいろいろとされている、そんなことがわかりましたが、この碑文との関係についてはよくわかりません(汗)
碑文の上半分はドイツ語でしょうね、たぶん。


とにもかくにも、矢掛と真備町にはそれぞれ吉備真備の産湯の井戸が存在するということです。
矢掛と真備がそれぞれ吉備真備という郷土の偉人を観光資源として活用しようとしているって印象を受けましたが、このへんのことは、二つの町で協力しあって矢掛・真備エリアというくくりで開発すると、もっともっと観光価値が上がるのではないだろうかと思いました。
だって国道486号線の沿線には本当に日本全国に誇ってよいような素晴らしい観光資源が点在しています。このあたりを気合い入れて整備し、さらには吉備路、倉敷美観地区などと連携できれば、一日じゃ観光しきれないくらいの観光スポットができるんじゃないでしょうか。
今後に期待ですね。

吉備真備のふるさと

矢掛中心部

矢掛郊外

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